ラング・ド・シャ

口が悪い。ツイッターはummernow

2階○列□番

夏の松竹と冬の松竹で思ったこと


春だけじゃなく、夏も冬も当たり前のように泣いてしまった。夏は全員が揃うエンディングで、冬は新曲で。


少年たちはとても思い入れがある舞台で。2012年夏、囚人服を着ている彼がとてもカッコよくて、先輩たちに比べれば演技はあまりだったかもしれないけど、頑張ってるのがとても伝わったし。推されてるのは事実だったけど、それに甘えず、むしろだからこそ自分を追い込んで頑張ってるように見えた。春よりもさらに彼を好きだと思った。大切な時間だった。この夏、彼は囚人役でも看守役でもなく、そもそも舞台にも立ってなくて。また見たかったなぁ。見たかった。

目線は無意識の内に相方に向いていた。嘘、無意識じゃなかった。意識的に彼を見た。彼がいるから来たようなものだった。この夏の彼は、なんか懐かしい彼だった。もともと彼はこういう子だったなぁと。それが少し寂しくて、でも、かっこいいと思った。彼のそういうところは正直わりと私好みで。なんか、腑に落ちた。うまく言えないけど安心した。

で、好きだなと思う子に出会った。可愛いなくらいには前から思ってた。でも興味は全然なかった。彼に対して心が初めて動いたのは5月のセクゾのコンサートだった。まさにJr.って感じのペラペラの衣装を着て大きく動く彼を見た時、勝手に悲しくなったことを覚えてる。あの光景を忘れられないでいた。けど、少年たちを観劇に行くまでとくに思い出してあれこれ悩んだり考えたりするほどじゃなかった。赤い囚人服を着て必死に台詞言って動いての彼を見て、初めて好きだなぁって思った。一生懸命なところが素敵と思った。初めて、彼に手紙を出してみた。まさか彼に手紙を書くなんて、自分でも自分がわりと不思議だったけど、好きだってのは伝えるべきだから書いた。

でも、結局千秋楽は誰かさんがゲストに来てあんなことされたせいでめちゃめちゃ泣いて。なんか、そっか。って。


冬。

新曲の衣装でウッってなったしバンバンがまだ無理だしあいかたとかナイナイとか他も瞬間で時々あれやし、でも一番は新曲。ロング丈を着てくれればまだ大丈夫なんだけど、そのままの方は、ほんとに意味がわからんくて。困惑に困惑に困惑で。あの衣装だし上手だしなのに顔も動きも別人やし誰やねんやし。そこでほんとうにいないんだなって今更認識した。嫌だったとか良かったとかじゃなくてでもたぶん他の誰かに着られるよりは良かったんだと思う。

夏に好きになった彼はより素敵になってた。歌う時、踊る時、その瞳が、きゅるるんじゃなく、鋭いというかまっすぐこちらを見つめることが増えて。当たり前なんだけど彼は年相応に男の子なんだなとか、色々と思うところがあるんだろうなってのを、今更感じたりした。未来ある彼なのに、同列の中では歌割が少ないのとか、違う列とも混じることができそうな状況とか、あって。若さは武器だと思ってたのに、若いからこそ読めないこともあるなと思った。私は、私の勝手だけど、私の勝手で、せめてあの人やあいつとは同列でいてほしい。随分年下なのは事実だけど、同じ景色とか同じこと共有してきた人達のそばでいてほしいと思った。他の括りも全然アリだと思うし、そうなったらなったで面白いとも思うけれど、今はとりあえずそこにいてほしい。そういうこっちの思いをあれこれ押し付けたくなるくらいにはこの冬、彼を好きになったかなぁ。

私的千秋楽の席は、私が一番好きな席だった。これまでみたいに選んで入ったわけじゃなく、たまたまそうだった。でも、公演中の自分の体温が、全然それまでと違って。あまり言いたくないけどやっぱまだまだ好きなんだなぁと思う。時が流れて、その濃度は変わったとしても、きっともうずっと好きだし、まだやっぱり松竹座で会いたい人ナンバーワン。


私の数少ない友達は、優しいから、相変わらず彼の話を聞いてくれるし、盛り上がってくれることもあるし。けど、同時に確実に時は流れていて、新しい風が吹いていて、友達の担当が前に出てきたり仕事が決まると嬉しいのは嘘じゃない。ほんとうに嬉しい。それはそうならなきゃむしろ困る。
この一年の松竹座を振り返ると、私はやっぱり思っていた以上に、彼に対して使ったお金や時間や気持ちに対してまだまだあれこれ思ってるみたいで。好きすぎてマジだるいけど。新しい発見もあった。相方とかあの括りとかに思ってたより愛着がある私のこと。やっぱ好きな人の大切にしてきた人とか場所とか価値観は、私の中でも大切になってしまってた。うん。

新曲、ほんといい歌だなぁって思ってて。あれが映画館で流れるの楽しみ。やっぱ勢いのある関西Jr.が好きだからさ。置いていかれてるみたいになっちゃって寂しくてヤバイ時もあるけど、でも、ちゃんと好きだなぁってのも思ったから。思ってなきゃ複数回行かないから(笑)

2016年は彼らがもっと素敵な彼らになりますように。

僕がずっと守るから

小瀧くんの初めての座長舞台、MORSEが終わりました。

これまでに小瀧が舞台期間中役に飲み込まれそうになったことがあるのを見たことがあるから、MORSEのストーリーや役柄を知った時は、あいつ大丈夫かな…と勝手に不安になったけど、実際始まって、そして終わって、小瀧はたぶんわりと大丈夫だった。パリピポ期間や稽古期間にそのピークは過ぎたのかなぁと感じた。座長であること、とか、オスカーを演じること、に対するもやもやぐるぐるキリキリそわそわドキドキぐちゃぐちゃボロボロは。

台風nの時は観劇後の度に手紙を書いて、観劇してない時ですら思い出して書きたいことできたら書いて、この演技は素敵だこの演技はちょっとよくわからないこれはこうしたらもっといいんじゃないかこの場面のこの顔が好きだとか、できるだけ具体的に書いた。
けど、今回は手紙はたった二通。初日と千秋楽。内容は演技のことはほとんどなくて、MORSEが小瀧にとってこういうものであってほしい小瀧にこれからこういう人になってほしいみたいな、抽象的なことしか書かなかった。

オスカーは期間中何度か変化した。より良くなったと思うところもあれば、どうしてそうなったかわからないところもあった。だけど、それをあまり小瀧に伝える気にはならなくて。今回は小瀧が発信したものをただ受け入れようと、気づかぬ内に決めてたんだと思う。一度、ただただ小瀧に任せたかった。信頼してたのかもなぁ。
台風nの千秋楽はべつにそれが私にとって一番の演技じゃなかったことを覚えてる。だけど、達成感、安心感、やりきった、終わったんやなぁって顔をした小瀧が、今でも特別に好きな小瀧なのも覚えてる。あれがなければ、こんなにMORSEの小瀧に静かにはいられなかっただろうし、期間中私は平気ではいられなかっただろうと思う。

千秋楽。オスカーがエリに「僕がずっと守るから」と言ったその瞬間、私は思わず視界がぼやけそうになったけど、同時に安心した。ああ、私の中でMORSEはちゃんと終われるんだなぁと感じたから。
オスカーはいじめられっこだし、暴力は嫌いだし、エリからすれば頼りない子供かもしれないような子で。エリのことなんて守れるはずない。けれど彼は本気でエリのことを守りたいと思った。具体的にどうやってとかじゃなく、ただ、エリのことを好きだから、エリを大切にしたいと思ってる、本当に、心から。
守るって言葉は、小瀧が演じたオスカーだからこその言葉に思えた。私はひねくれた人間だから、小瀧のあのなんともいえないあたたかいやわらかい優しさが、時折苦手で受け入れようにも受け入れられなくて目をそらしてしまうことがあるんだけど、あれは彼の魅力なんだろうなぁ。ふと、小瀧が今年のはじめに口にした目標「凜」を思い出した。

MORSEが終わった寂しさや未練はなんかあまり無くて。今はただ、小瀧がMORSEで学んだこと感じたことをグループに持ち帰ることに期待してる。ジャニーズWEST小瀧望に期待してる。
なんやねんって思うこともあるけれど、ゆっくりでも確実に進んでくれる小瀧を私は確かに好きだ。

ありがとう、オスカー。バイバイ。

私はMORSEのことを考えていない

MORSE初日を観ました。
これから書くのはネタバレではなく、これ越しに感じた小瀧に対する自分の思いです。ポエマー(^_^)


MORSEが決まった時のことはよく覚えてる。パリピポの小瀧の感じになんとも言えん感情を抱いていてもやもやが残っていた頃に発表された個人仕事。まあ、デビューしたし、高校卒業したし、その内個人仕事が来るだろうとは思っていた。思っていたけれど、それが舞台で、しかも座長で、とても驚いた。勝手にSPドラマか連ドラかなんかそんなんにちらっと出るのかなと想像してたから。
私が一番望んでいた彼の個人仕事は舞台だったから、嬉しくて嬉しくてかなり泣いた。周りに小瀧には絶対外部の舞台に出てほしい。できれば二十歳になるまでに!とアホほど言っていた。それがほんとうに叶う。発表を聞いた途端一人じゃそれを受け入れきれず同担に電話しまくってたぶん6件ほど着信残した。まあ時間も時間だから全然出てくれなかった(笑)

舞台を望んでいたのは、小瀧の舞台での演技に他メンに比べればクオリティーは低いけれどでも素質や伸びるものがあると思ってたからってのと、小瀧は追い込まれた方が強く素敵な人になれると知っていたから。もしだめだめな結果になったとしても、挫折したとしても、それをきっと後に素敵なカタチにして返してくれると信じていたから。

発表された時、もちろん私は初日と千秋楽に行くつもりだった。そしてあと何回かももちろん行くプランを立ててた。とにかく、仕事で何が起ころうがプライベートで何が起ころうが初日と千秋楽には必ず行くと決めてた。でも、初日のチケットは取れなくて。外れたとわかってすぐや、チケットが発送されてすぐは、誰か譲ってもらえないかなぁと探したけれど、ご縁がなくて。
なんとかすれば行けるかもしれなかった。でも、日が経つ内に、それをする気持ちにはならなくなってしまって。なんでかってそれはバタバタしてたのもあったけど、ここ最近の自分があまりに情けないから。小瀧の舞台雑誌の内容はぼんやりとしか把握できてなかったし、最近の小瀧がバラエティーやラジオでどんな感じかもほぼ把握してなかったけど、それでもMORSEに対して彼はとてもとても真剣だろうと、根拠もなく信じてた。絶対に小瀧は頑張ってると思ったから、座長だってことに不安や心配もなかった。

小瀧を信頼してるからこそ、小瀧が好きだからこそ、こんな自分では会えないなぁと思った。だから諦めた。

11月12日昼過ぎ。友達からまさかの連絡「明日一枚余るんだけど」。ほんとに、すごく悩んだ。身体は今すぐにでも東京に進みそうだったけど、頭の中は冷静だった。13日はフツーに都合が悪い。なんとかならないこともなかったけど、なんとかしたら後に響くかもしれなかった。結局ここで行くを選択したら、自分はやっぱり情けないヤツになるって悩んだ。
けど、結果私は行くことを選択した。諦めていたチケットが手に入った、初座長の初日は明日しかないんだ、って。この選択をしたのは私の弱さかもしれないけれど、今回だけだと自分を甘やかした。


初日。それなりにジャニオタをしてきたけれど、グローブ座に行くのは初めてで。初めて見たグローブ座の看板の大きさには感動した。原作は見れていない、舞台雑誌もぼんやりとしか把握してなかった私だったけど、急にここで今日から始まるって実感がわいてきた。けど、やっぱり心配とか不安とかハラハラとかはなくて。当日券を引き換えてからも友達と全然どうでもいい話で盛り上がって緊張なんてしてなかった。
一人になって、席についた。始まる三分前。急に、急に、ドキドキが止まらなくなった。心配や不安はなかったけど、始まってしまうって実感がわいて。それは他の人もだったのかなぁ。たぶん会場には小瀧のファンが多くて、始まる直前会場が静まり返った。

一幕の小瀧は私が想像していたより遥かに緊張してた。緊張しすぎて声色や表情のバリエーションが少なめに感じた。で、内容は思っていたよりヘビー。
幕間ですぐ友達に合流して緊張してたな(笑)って笑って。正直自分にとってドストライクのキャラクターでも話でもないと感じたから、小瀧がどこまでするかで私のMORSEやオスカーに対しての愛着度合いはずいぶん変わるだろうなぁと思った。うん。二幕はだいぶ巻き返したというか緊張も受け止めて自分の思いをオスカーに乗っけれるようになったと思う。
カーテンコール。小瀧のへらへら笑う笑顔を見て。ただ観ていただけの自分も緊張してたことにやっと気付いた。安心した。とりあえず無事に初日が終わった。しっかりした挨拶をしたわけじゃないから、なんかぬるっと終わったんだけど、それも小瀧らしいなぁと思ったかな。さっきまではきちんとオスカーだったけれど、すぐに小瀧望に戻ることができる、そんな小瀧に強さも感じた。


初見の感想は、ただ終わったことにほっとしたって感じかな。なぜか初日が終了してすぐから、私はもう千秋楽のことや来年のこととかも考えてる。
あとは、小瀧とオスカーは似てるから、それを小瀧がこれからどう動かすだろうって考えてる。

正直初日は期待を越えた演技だったかと聞かれればビミョーで。いや、悪くはないんだけど、まあ、まあまあ妥当かなってところで。それがこれからどうなるか。たぶんこの一ヶ月で演技の感じや小瀧の感情は変化するんだと思う。
オスカーと小瀧は似てるから、もしかしたらまた、去年みたいに役に追い込まれてしまうことがあるかもしれない。自分をコントロールできない日があるかもしれない。でも、そうなったとしても、まあ、大丈夫かなぁとも思う。小瀧は追い込まれていく方が強くなるし、越えればもっと素敵になる人。その過程を去年ほど追えないのは寂しいけれど、でも、それ以上に信頼してるから。だから、単純に始まりを、初日を見届けられたことを幸せだなぁって抱きしめたい。

あと、やっぱり小瀧は頑張る人だろうと思ったから、小瀧に負けないように私も頑張って、次はもう少し堂々とした顔で観に行きたいなって思った。

たぶん私は精神でクオリティーを越えてくる小瀧や、いつも未来を見せてくれる小瀧が好きで、信頼してる。だからいつも期待してて、そうじゃない時や陰りが見え始めると不安になるかムカつくんだけど、でも、やっぱ根本的に信頼してるよ。だから今回も、また、千秋楽に達成感で溢れた姿だといいなぁと思うし、きっとそうなんじゃないかなと勝手に想像してる。

決して速くはないけれど、確実に色を変えて進んでいく小瀧に期待して、私も現状にめげずに頑張ろうと思うよ。

お互い必ず、越えていこうね。

締まらんくても締める

はてなブログはセンチメンタル用だと思ってるのでここで書くのもあれだけどここしか場所ねぇよマジなんな!!

べつにすげーだめでもないけど名古屋公演が追加になった時帝劇向かう電車で嬉しさのあまり号泣した私の気持ちは?名古屋でこのレベルってどうなん?去年が良すぎただけ?でも去年のこと覚えてないんですよね?私がとても特別にしてたこと忘れてたってことですよね?ん?おかえり言え言え要求したならそれなりのクオリティーで帰って来いよバカ野郎なに期間空いたからって思い出しながら踊ってんだよ自分が振り付けた曲だけ気合い入れやがって何様俺様千賀様?あっそれは期間空かなくてもそうだったw いやあのクオリティーはねぇよー。名古屋でそれならどこ行けばいいんだよ帝劇?w やりたいことやれる帝劇ですか?w カッコイイ千賀くん\(^o^)/はべつにキスマイのコンサートでも見れるだろ見せれるだろつーか見せてたじゃんドヤ顔\(^o^)/ウインク\(^o^)/投げチュー\(^o^)/アクロバット\(^o^)/28日も29日もたまらんかった\(^o^)/顔面\(^o^)/私はめろめろだよ~\(^o^)/ いやでももうちょっとキレキレでもよかっただろー。ファンサも相変わらず叩かれるような相手にするわ叩かれるようなやり方するわで頭悪いんか? 悪いんですね。叩かれるってかあれ誰が見ても無しだもんな?サイコーでもなければ平穏ですらいてくれないしなんなの今かなりもともと少ないファンの数がさらに減ってんのわかるじゃん?どうにかしようとか思わないんすか。自分のファンに媚びてくれる方がまだマシだわ全部かまえとは言わんけど。マジどうしてこうなった忙しさに流されずに大切にしてほしいものがあるのに呑気すぎでは浮かれすぎではあまりに気分に任せすぎではてか自分の忙しいはしれてるやろ腑抜けかよなんなん恋でもしてんの?w 嘘かほんとかとかより相手が相手でよりこんなんなってんのかなと思うけどべつにそれはいいっていうかそこではないというか。騒がれてんの知ってるのにプラベ相変わらず呑気だしそれはべつに見えないところだから最悪好きにすればだけどパフォで挽回するとかファンサで媚びるとかないんすか。それどころか安定のなんなそれみたいな言動あるし頼むからおとなしくしろし!!!

顔好きだけどべつに顔だけで好きになったわけじゃないよ。なんか色々ゆるいなとか甘やかされてるんだなとかプライドたけーなとか思ってきてたけど好きになった時はこの人絶対もっとかっこよくなる!とかこの人喋りもっといけるかもとか歌声もっと素敵になるかもとか色々期待したし!期待に追いついてないどころかなんの変化もないむしろ後退だけどどうしたのべつに寝る間惜しんでなんかしろとか言わんけどなんかこうこっちも無い金と無い時間使って来てるんだからそれなりのものをさぁ。
勘違いだったんすかねー。夢見すぎたかなぁー。なんかなにその神経みたいな行動もされたし期待どころか終わっていく感すごい(笑)


ただただアイドルなんだよなぁ。すごく。ありえねー!てことしまくりなのに何故か人間らしくはなく、ただの男にも見えないんだよ。あれかな非常識すぎだから? 浮世離れ感あるから?w めっちゃふわふわキラキラしてるのよステージで立っている時の姿が。

なんかアーティストとかダンサー的なことすごいこだわるけどほんとはアイドルとしての自分が好きでしょ? じゃなきゃあんなファンサとかあんなドヤ顔しないでしょ? じゃなきゃ名古屋初日オープニング、あんな不安そうな目しないでしょ? 愛される自分でいたいって、嫌われたくないって、そう思ってる千賀がいて安心したよ。かといって媚びなかったの、なんか意外だった。媚びてなくてたぶんよかった。そんなのそれはそれでだるいし。頂けたファンサが繋ぐためじゃなくていつものノリで、媚びなど全く無く。その瞬間、二人の世界に閉じ込めてくる、甘すぎて毒みたいな、いつものやつでよかった。

千賀は人である前にアイドルなんだなって思った。こっちのあれこれもやもやイライラ全部カンケーなさそうにふわっふわしてカッコつけたい時カッコつけて歓声浴びたい時だけ浴びて。それが、せこいとかだるいとかずるいとかじゃなくて、当たり前のようにアイドル。そのアイドル感の前だと、私はまるで片想いしている女の子みたいに振り回されてしまう。

そのふわっふわキラキラきゅるるんドヤドヤが、もし君のどうしようもなさからも構成されているとするならば、私は諦めるしかない。私はあのふわっふわキラキラきゅるるんドヤドヤになんて勝てない。

8月29日から10月29日まで。ドームで、帝劇で、テレビで、誌面で、webで、あらゆる場所で振り回されて。二度とこんな思いしたくないって思った。まあ色々こちらが勘違いしてたところとか都合よく解釈しすぎてたところがあったのを知れたから、今後はこんなに思い悩むことないか。
怒濤の二ヶ月間よ、さよなら!おつかれ私!!

これからなんて見えねーよ

ここ数日、千賀くんのこれからを考えてた。

・ネットで検索しながら
(数日前まで、あなたの名前で検索すると、もっと別のものが先に来ていたんだよ。あなたが視聴者を感動させたあれだとか、視聴者を(たぶん)ややヒかせたあれだとか、アイドルとしてのあなたの、仕事した結果のワードと共にあなたの名前は検索されていたんだよ。なんか今もったいないことしてない?)
・匿名で書き込みできるところを見ながら
(この件だけじゃなくて、これまでの言動だとか友達だとかの悪いところまで挙げられてるんだけどなんじゃこりゃ。薄々気づいてはいたけど思ってた以上に嫌われてるなこの人)
・グループを見ながら
(なんていうか失速ぎみの中こんなことになっちゃって大丈夫なのかね。いや、大丈夫じゃないか。そろそろ個人仕事来るかなーと思ってたんだけど、もしかしてこれまだまだ来ないパターンだったりするのかね?その原因がもしこれになっちゃうなら自業自得ってことになるけど)


「そこじゃなくね」って、もう一人の私が思い始めたのがついさっき。
いや、そこも大事かもしれないけれど、そこが一番大事なわけじゃないな。
だって、あの人、アイドルだし。もっと言うと、私の担当、自担なんだよ。
千賀くんのこれからをいい方向や悪い方向に想像する時間があるなら、私が千賀くんとのこれからを考えろよ。
「千賀くんどうするつもりなんだろう」「千賀くん何がしたいんだろう」所詮想像しかできないよ。
そんなことより「私はどうしたい?」「私は千賀くんが好き?」
私はそもそも千賀の何が好きなんだろう。歌声でもダンスでもキャラでもない。千賀の歌声だから、千賀のダンスだから、千賀のキャラだから、アリだなぁとかいいなぁとか思って来ただけだ。そもそも私は千賀の何が好きだっけ。


最近の言葉を探した。私は言葉が好きだから。言葉は嘘として使えることもあるけれど、嘘をつく時に使う言葉も選ぶのは彼だから、そこからその人の本音が見えるから。

「俺が作った音楽、まだCDの一曲としてお披露目するにはとてもじゃないですが、いつかダンスも加えて自分のゴールでもある“そこ”まで時間をかけていきますのでその時を楽しみにしていてください」
(……時間かけるんかい)
「緊張の最大値を超えたところに待ってる感覚をみんな知ってる? ワクワクするの。よく分からないけど、ワクワクする。不可能と思う課題ほどワクワクする。」
(ドMかよ)
「普段バラエティなどで俺をお見かけするファンのみんな、是非観に来て。ギャップにビビるよ。好きになっちゃうと思うよ。」
(俺をお見かけする……。好きになっちゃうと思うよって相変わらず自信満々だなこの人)

自分のカッコイイとか、自分のできるを信じてるところとか。

「投げチューとか、名前を呼ぶとか、嬉しいの分かるけどさ、じゃんけんからのあっち向いてホイとか嬉しいの?嬉しいなら全然いいんだけど、だったらもっとドキってしてもらえるようなのしたいじゃん。いちおーアイドルだからねー」
「休憩中、ずーっと携帯いじってるけど何してるの?もしかして、女の子!?って、振付師さんに言われました。俺は言ってやったよ。そうだよ、ファンという彼女への日記書いてるんだよ。と。」
「もーすぐ福岡のLIVEもあるし、キスマイ担忙しーね。でも、いっぱいみんなに会えるから嬉しいよっ^^ いっぱいやりとりしよ!LIVE中とか、舞台の時とか、そういう時じゃないとみんなに直接会えないから、会えない分のやりとりしよーよ。」

彼氏のようなアイドルでいようとしたがるところとか。

こんなんだから、無理な人には無理なんだろうし、その言葉ほどの自分をやりきれない千賀でいると、すぐに揚げ足取られちゃうんだろうなぁ。他担にも、私にも(笑)

時々、ああこの人はそういう自分に酔ってるんじゃないのかなって疑うことがある。結局一つ一つ積み重ねた努力や経験よりも直感とか感性とか本能を優先して動くことも多いから。でも、仮にそうだとして、じゃあ私は彼のことどう思う?
べつにそれでもいいな、私は。
私は私が思うようにしか、私が捉えるようにしか、千賀のこと見えねーよ。私なんて所詮自己満で千賀を好きだから、千賀が自己満で音楽作ろうが振り付け考えようが彼氏ぶろうがべつにそれはそれでお互い様じゃん。
何も悪くないなぁ。もし仮にこの世に私と千賀しかいなければ。
……そうじゃないから、辛い。

でも、私、今べつに千賀のこと好きだなぁ。それはこれまでの思い出だけがそうさせるんじゃないんだろうけれど、やっぱり思い出が主にそれを確信させてるし、そんな私を構成させてるんだよ。

これからなんて見えねーよ。ずっと好きだなんて保証はないんだよ。けど、とりあえず今、10月4日だいたい20時30分、この瞬間は、あなたが好きだからこんなめちゃくちゃな言葉書いてるよ。


名古屋行くね。

「ただいま」「おかえり」のやりとりしよ!会えない分のやりとりしよーよ。

帝国劇場に立つ彼とスーツを着た彼

舞祭組が始動して、気づけばもうすぐ二年。
これまで、私よりも何年も前から千賀のことを好きだった人が担降りしていく場面を見てきたんだけれど、その原因のほとんどはこれ。
もちろん、舞祭組始まりでジャニーズのファンになった人や、キスマイのファンになった人や、千賀担になった人だっていると思うし、それを否定する気はない。
ただ、あんなに千賀を、あんなにキスマイを好きだった人達が、降りてしまったことが悲しいなぁと思うし、そしてこの思いはこれからも舞祭組があり続ける限りはするんだろうなぁと思う。


舞祭組が結成されることが発表されたのは、2013年の10月。だから、ドリボが終わった直後。もちろん、ドリボを観劇している時、私はそれをまだ知らなかったわけで。だけど、その発表を聞いて、ドリボでの千賀の態度とかやり方とかが腑に落ちてしまった。
この年のドリボは初めての玉森座長で(えっ、あれ玉森座長って解釈でいいんよね?)、千賀は二番手ポジ(チャンプね。この年はボクシングじゃなくカーだったけどw)で。
春にあったツアーで、千賀の顔が死んでたから、私はほんと病んで病んで病みまくっててw これはこの人また今年もLA飛ぶかもしれないそんなんされたら死ぬわとか思ってて。そんな中で二番手を任されるとわかったドリボ。不安はあったけど、正直期待してた。だって、その前の年のドリボは、デビュー組であるにも関わらずどうでもいい役柄だったから。メインの役をやれるのがすごい嬉しかった。
予感は的中して、前の年よりおいしかったし、カッコイイ千賀くんたくさん見れた。歌声がキスマイのコンサートよりたくさん聞けたし、ダンスも千賀の好みのものだけやってた。玉森のライバル役であることが、まるで数年前玉森と3rdで歌った曲の情景と重なって嬉しかった。
だけど、二番手を演じる千賀が、私には飛ばしすぎに見えた。メラメラメラメラ。ギラギラしている人は好きだけれど、あまりにメラメラしているから、怖いって思った。それは見た目とか態度だけじゃく、言葉でもそうだった。色んな雑誌やパンフでやってやりまっせ!って気持ちが垣間見れて、時にはあえて野心なんて言葉を使ったね。それは大事なことだし、そういうところも好きだと思ってたけれど、もう一人の私はついていけないかもしれないとも思った。
その直後に、舞祭組結成の発表があった。

12月、デビューイベントとして、大阪のTSUTAYAで握手会が行われた。私はそこにいた。TSUTAYAの7階だったっけな。そして、たしか7回あったんだっけ。1回約30分ほど。デビュー曲歌って、少し喋って、握手って流れ。入ると狭い部屋でびっくりした。ステージとも言えんくらいのしょぼいステージが、床からの高さがたかがしれてる高さのステージが、目の前にあった。ああ、ここにあの人ら来るんですねって思いながら待機。スーツの千賀が現れるのを待ってる時間、私はすごく不安だった。
イベント前日、私は東京に遠征してた。はっしーを見に行ってた。はっしーに降りるつもりだった。それはやっぱり冒頭に書いた千賀担と同じ理由……ではない。
舞祭組のことは好きか嫌いかで聞かれたらたぶん嫌いなんだと思う。だけど、それは舞祭組のコンセプトが好みではないってのもあるけど、それよりも舞祭組ができたことで千賀の見たくないところが見えてきていたから。
どう想像しても、千賀は舞祭組を良いものと思っていないってわかったし、だけど、それを利用して今より目立っていこうとか今より仕事つかんでやろうという下心も見えた。それは大事なことだけど、こういう世界を生きるために必要だけれど、だからってそれを剥き出しにするのはアイドルとしてどうなんよって。私が頑張ってほしいのは、Kis-My-Ft2の千賀健永としてなのに、一人でダッシュしていこうってのは、どうなんよって。
時間になって、スーツを着た千賀が目の前に来た。当たり前だけど、死ぬほど近い。顔がカッコイイ。今更だけど改めて顔がカッコイイ。なんか化粧が濃いけど、でも、好み。千賀はいつもより髪の毛のセットが大人しかった。スーツに合わせようとしたのかな、思ったよりはぽわんぽわんじゃなかった。しかし、スーツが似合わない。死ぬほどスーツが似合わない。足が短いからなのか、頭がでかいからなのか、髪が茶色いからか、とにかく似合わない。のに、まるで似合ってるかのような顔をして、歌い始めた。
千賀のダンスはキレキレだった。ステージがしょぼいから、あまりのキレキレさに、激しさに、床の音さえ聞こえそうだった。マジでちょっと揺れてた。千賀の大きな目が真っ直ぐ前を見ていて、必死必死必死だった。私はそれをただ見つめることしかできなくて、びー!ゆー!とかの声も出せず(否定的だから出さなかったというよりあれは千賀を見るのにそれこそ私も必死で目以外の動きが無意識に停止していた)、その後、なんかちょっとMCがあって、MCではこれまでにないくらい千賀が喋る声(しかもいつもよりでかい)が聞こえて、それも私はほぼ無表情で見つめてたと思う。あっという間に握手の列に誘導された。
初めて触れた千賀の手は、べつにだった。それより、目や口の動きと左耳のピアスを覚えてる。私も私でまあまあチビなのに、見上げるってほど千賀は背がなくて。ああ、靴がぺたんこで髪も大人しいとこんなに小さいのかと思った。わりと目の前に大きな頭と大きな目と白い歯と光るピアスだった。可愛かった。だから、握手した後なんかすごく悲しくなった。こんな場所で、こんな衣装を着た千賀と、こんな簡単に握手したかったわけじゃないんだよって。千賀担じゃない(そしてよこにかみや担でもない)人にしっかり営業してるのも丸見えで、そうあるべきなんだろうけれど、そんな千賀をなんかなーって思ってしまった。
だけど、ツアーの時の死んだ顔じゃなくて、汗流して必死必死で、千賀が生きてるってことは嫌なくらい認識できた。なんだろう、頑張ってないより頑張ってくれてて、そのことに少しだけ安心した。だけど、でも、こんな気合い入ってて大丈夫かな。勢いだけで乗り切るには無理があるよってのも思った。


無理があるよと思ってから、もうすぐ二年。


去年、ドリボにボクシングが帰ってきて、千賀はチャンプ役を演じた。舞祭組の活動を良いと思っていない人々が千賀のチャンプを評価して、千賀の本来やりたいことはこっちだよねって言うのをたくさん聞きながら、私はほんとにこれでいいのかな?って思ってた。たしかに私はカッコイイ千賀が好きだ。前の年のカーよりボクシングの方がカッコイイし、チャンプってこれまでに演じてきた先輩が皆カッコよかったし、そんなのを千賀がやれるのはとても嬉しかった。千賀はもちろん嬉しそうで、楽しそうで、やれることをやって。でも、やれることをやってるだけじゃないのかな。いや、それでもカッコイイんだけどさ。なんか、もっともっと素敵な演技やダンスができそうな気が私はするよって、心の底で思ってた。

その数ヶ月後、舞祭組の千賀が番組でピアノを弾いた。千賀の小さな手が、短い指が音を奏でるのを、私は生放送でもないのに、右手と左手を組んで祈るように見てた。弾けなかった曲を弾けるようになるということ、やれなかったことをやれるようになる彼をテレビ越しに見た。
これ以来、彼は時々ピアノを弾くようになった。今も、キスマイのツアーでスーツを着た姿で弾いている。私は番協に行ったことがないから、ピアノを弾く千賀を見たのは今回のツアーが初めてだったんだけど、前を見てドヤドヤしてたり自分の世界に酔ってふわふわしている千賀が俯いて鍵盤と向き合う姿は小さく見えて、でも、やっぱりそれも千賀だった。

そんなツアーと並行してあった今年のドリボ。私はゆうまふうまマリちゃんのドリボを観に行けていないけれど、どうやらとてもよかったらしいということはツイッターなどの評判でわかった。きっとこういう声は玉森千賀宮田のところまで届いているだろうと思った。それが私は勝手に悔しくて、でも、その悔しさで彼らが今よりもっと素敵なもの見せてくれたらいいなってのも思った。
今年のドリボの千賀は、去年と変わらずカッコイイ自分に酔ってた。酔ってたけど、去年より全力さを感じた。演技が上手いかって聞かれるとたぶんべつにそこまでだし、ダンスがこれまでより更によかったかと聞かれるとそれもわかんない。でも、やれることをやったんじゃなくて、やれる限りやってくれたかなぁって思えた。ツアーと並行だし、他の仕事もあるし、休みなんてほぼ無かっただろう。どんどん痩せ、化粧は濃く、でも汗で落ちるから目の下のクマは見え、昼公演でも髭はわかりやすくて。少し見てて辛い見た目だったけど、でも、気持ちがこもってるのがわかって嬉しかった。


千賀は、まるでKis-My-Ft2の自分と、舞祭組の自分と、ドリボの自分とを、別の人格のように話すけれど、私にとってはどれも千賀で。どれが特別だなんて、私たちオタクが思うのは勝手だけど、あなたが言うのは、選ぶのは違うから、それだけはどうか勘違いしないでねと思う。私はべつに舞祭組のこと好きじゃないし関心も薄いけど、与えられた仕事から何か盗むことや得ることがないと、アイドルである意味がないと思うよ。
ドリボの千賀のことはすごく好き。カッコイイ。熱い熱い思いを秘めていて無茶しちゃうチャンプは、千賀に似ているなって思う。だけど、いつまでもここにばかりいちゃいられないなってのも思うから、どうかどこにいても熱い人でいてほしいなって感じた。
ここで終われないと思った。

とりあえず、まずは、大阪福岡東京ドーム公演とDREAM BOYSが無事に終わってほっとしてる。
ドームでは言っちゃまずい言葉言うしまずいファンサするし、帝劇では一か八かの演技だし、なんか名古屋公演の追加決まるし、舞祭組のアルバム発売も決まるし、ただの追っかけてるだけの私でも心身共にかなりエネルギー消費しちゃったよ。疲れた。二年前、このまま千賀のこと好きだと大変だろうなって思った予感は的中したみたいだね。忙しい。だけど、怒濤の一ヶ月の中で、どれだけ私が千賀を好きかってこと、どれだけ千賀に期待しているかってことがわかったよ。

帝国劇場で「生まれ変わってももう一度同じこの道を歩くだろう」と歌った千賀の姿が、私には本当に本当に大切で愛しいから、どうかそう思えるような道を千賀には歩いてほしい。
プライドが高くて熱くて真剣でだけどふわっとしてて犬のようで猫だったり。難しい人だなぁと思うんだけど、だから好きなのかも。何が足りないなんてもう言うだけ無駄だと思うし、わりと自分で気づいてほしいから遠回しにしか言わないよ。
忙しさの中で、どうか流されないで。今あなたがこの瞬間に立っている場所を大切にしてください。大切さを抱きしめられたら、きっと誰かや何かやもしくは自分のエネルギーが、より素敵な場所につれていってくれると思うよ。

いつの日もキミを眺め僕は強くなる

今年のツアーとドリボで千賀くんに色々と感じたことが多かったので、デビュー直後(といってもデビューして半年くらい経ってから)の10000字インタビューの言葉の一部を文字起こししていたのを今更引っ張り出して、今現在千賀くんが思ってることと、私の思いの変化を再度確認したいと思う。今日はそういう自己満の記事です。


「マイケルと出会うまで、ダンサーをめざしてたのが、表現者に、エンターテイナーになりたいって思うようになって」

―――ぼんやりしていた夢が、少しずつ明確になっていったんだ。
「僕の中で、ひとつ大きな転機があって。小学校の卒業式で卒業証書をもらうとき、僕の学校は自分の夢をみんなのほうを向いて言うんです。リハーサルでは、“僕は将来デザイナーになりたいです”って言ったんです。父がデザイナーで、絵を描くのも好きだったんで。介護福祉士が第2候補でした。マイケルみたいなアーティストになりたいって想いもあったんですけど、現実味がないんで、それは心の奥にしまっておいたんです。で、翌日の本番の式で卒業証書をもらって、みんなのほうを向いて、“僕の夢は…”まで言ったんですけど、“デザイナー”って言葉がなぜか出てこなくて。次の瞬間、出てきた言葉が“みんなに夢や希望を与えるアーティストになりたいです!”でした。自分でも、“あれ!?俺、言っちゃった!!”って思ったけど、すごくスッキリして。夢が明確になりました」

―――(玉森とセンターが変わった時)悔しかった?
「すごく悔しいかったですね。求められてきたことも変わるんです。イジられることも少なくなって。えげつないし、言わなくてもいいことだけど、“なんで、ここもここも、ここもちゃんとできてるのに、俺じゃダメなんだ”って、思ったこともありました。立ってるだけで輝くアイツがなんでセンターなんだよって。“俺の何がダメだったの?ダメだったとしたら、なんで言ってくれなかったの?”って」

―――誰か、手を差し伸べてくれた?
「翔くんに、“自分と戦え”って言われました。その言葉は響きましたね。世界が狭かったんです。“こいつよりはできるからいいや”って、どんぐりの背比べみたいなこと考えてて。“なんで、このレベルで満足してたんだろう。俺、何をめざしてたんだっけ?”って。だから、マイケルのビデオすごく見返したり、たくさん、いろんなアーティストのライブを見たりして。戦う相手を間違ってたなって、そういうことに、少しずつ気づいたんです」

―――ただ、デビュー後も、自分の存在価値について、悩み続けてたんだよね。
「それもやっと、ロスに行って吹っ切れました」

―――ロサンゼルスに?
「今年の初めにオフがあったんで、ひとりでロスに行ったんです。僕、マイケルが亡くなったとき、本当に落ち込んで。俺、死ぬんじゃないかってくらい。まだマイケルのお墓に行けてなかったんで、手を合わせに行きたくて」

―――それで悩みが解決した?
「ハリウッドの大通りを歩いてたら、いろんなダンサーが、ダンスバトルしてたんです。すっごい、いい顔して笑いながら踊ってて。自分を表現することが楽しいって思う人たちが、世界にはこんなにたくさんいるんだって。俺には、表現する場が、最高の環境が揃ってるのに、彼らほど楽しんでるかなって思って。“なんで、彼らみたいに楽しまないんだろう”って思ったんです。そしたら、聞こえた気がして。“ダンスは好きか?”って。僕、やっぱダンスが好きなんです。だったら、もっと楽しもうって。そこから、歌うこと踊ることもすごく楽しむようにして」

とりあえず、これくらいかな。
この数年後また死んだような顔を私は見せられたけどな……って思いながら今また読んでるんだけど、この当時みたいに悲しみや苦しみが込み上げることはないから、色々あったけど、今も色々あるけど、ちゃんと、少しずつ進めてるのかもしれない。

私にはダンスの魅力はよくわからない。だから、ダンスにこだわってる千賀を見る度、それほどのことなのかって新鮮に思うのだけど、それに対して千賀が本気だってことはいつも感じるから、少しずつ千賀のしたいこと、やりたいことが、形になればいいと思ってた。うん、少しずつでいいと思ってた。そもそも、「みんなに夢や希望を与えるアーティストになりたいです!」なんて無理やろ。私は千賀から夢や希望をもらってるけど、みんながそうはいかないだろう。そんなの千賀だってわかってるんじゃないかって思ってた。ただ、私が、千賀を見ていきたいのだから、私が見える範囲で、見える形で、少しずつでも成長すればいいと思ってた。だから、今回のツアーも、千賀が振り付けた曲に、青いペンライトを振ることや拍手を送ることで評価を伝えればいいと思ってたし、それで満足してた。実際、私はそれを見てる最中ずっと幸せだったし、ツアー始まりの京セラ公演が終わってからの数日間も私はずっとずっと幸せを噛み締めてた。

それは違うって気づいたのはほんとここ数日の話。今月発売の雑誌のインタビューを見て。

―――Q.20年後どうなっていたい?
「ビッグになっていたい。今の、アイドルという仕事で、世界でも勝負できているといいですね」

えっ。この人、小学校の卒業式の時と思ってること変わらんやん。
弱気になること、妥協すること、何度もこれまであっただろうし、今もそういうのあるはずなのに、もう24なのに、まだ「世界」なんて言う。
・・・バカなん? いや、彼なら本気かも。

私はファンだから、私の見えるところで少しずつでも成長してくれたら幸せだって思ってた。けど、本人はここで止まっていいなんて思ってないんだなって。

この記事を読んだ後にドリボを観劇したから、なんかもうめちゃめちゃ泣けて。ついこの前始まったばかりのツアーで見た千賀とも比較したり重ねたりした。

大変な人を好きになってしまった。久々に、また、そう思った。
前思ったのはロサンゼルスに飛ばれてしまった時。本当にそのことはしばらく恨んだし、今も引きずってる。なんかその後もちょいちょい海外行ってたし意味わからん。万が一、どこか行かれたらどうしようって、ずっと不安だった。我が儘だけど、私のために、彼にはアイドルでいてほしかった。
だけど、なんかもう今そのレベルの話をしてられない。今も私は幸せだよ。だけど、千賀がほんとにそう思うなら、そこまで見たい知りたいついていきたいせめて今よりもそこに近づきたい。それをアイドルという姿で叶えようなんて思ってるなら、もっともっと好きになってしまう。

私がこれまで好きになったデビュー済みの人で、ここまで大きな夢を抱いている人はいなかったから、正直バカなんかなって思う部分もあるけれど、でも、千賀の熱さに心底惚れてる。

ダンスのことは私にはやっぱりわからんし、わけわからんことやらかしたり発言してくることもある(つい最近もあった)けど、この熱さは本物だなって思うから、私にできることなんてほとんど無いけど、無いなりに、たくさん思わせて、たくさんやらせてほしいよ。私は千賀に夢や希望をもらってるから、返したい。

てっきり、千賀くんへの思いは高熱からあたたかみのようなものに変わったと思ってたんだけど、どうやら違うみたい。まだまだワクワクハラハラさせてくれてありがとう。ハラハラはそろそろやめてほしいところだけど、好きが勝つ内は見守ります。

いつかささやかなキミの夢が地上に舞い降りるとき 誰よりもそばで僕が見届けていたい