ラング・ド・シャ

口が悪い。ツイッターはummernow

2階○列□番

夏の松竹と冬の松竹で思ったこと


春だけじゃなく、夏も冬も当たり前のように泣いてしまった。夏は全員が揃うエンディングで、冬は新曲で。


少年たちはとても思い入れがある舞台で。2012年夏、囚人服を着ている彼がとてもカッコよくて、先輩たちに比べれば演技はあまりだったかもしれないけど、頑張ってるのがとても伝わったし。推されてるのは事実だったけど、それに甘えず、むしろだからこそ自分を追い込んで頑張ってるように見えた。春よりもさらに彼を好きだと思った。大切な時間だった。この夏、彼は囚人役でも看守役でもなく、そもそも舞台にも立ってなくて。また見たかったなぁ。見たかった。

目線は無意識の内に相方に向いていた。嘘、無意識じゃなかった。意識的に彼を見た。彼がいるから来たようなものだった。この夏の彼は、なんか懐かしい彼だった。もともと彼はこういう子だったなぁと。それが少し寂しくて、でも、かっこいいと思った。彼のそういうところは正直わりと私好みで。なんか、腑に落ちた。うまく言えないけど安心した。

で、好きだなと思う子に出会った。可愛いなくらいには前から思ってた。でも興味は全然なかった。彼に対して心が初めて動いたのは5月のセクゾのコンサートだった。まさにJr.って感じのペラペラの衣装を着て大きく動く彼を見た時、勝手に悲しくなったことを覚えてる。あの光景を忘れられないでいた。けど、少年たちを観劇に行くまでとくに思い出してあれこれ悩んだり考えたりするほどじゃなかった。赤い囚人服を着て必死に台詞言って動いての彼を見て、初めて好きだなぁって思った。一生懸命なところが素敵と思った。初めて、彼に手紙を出してみた。まさか彼に手紙を書くなんて、自分でも自分がわりと不思議だったけど、好きだってのは伝えるべきだから書いた。

でも、結局千秋楽は誰かさんがゲストに来てあんなことされたせいでめちゃめちゃ泣いて。なんか、そっか。って。


冬。

新曲の衣装でウッってなったしバンバンがまだ無理だしあいかたとかナイナイとか他も瞬間で時々あれやし、でも一番は新曲。ロング丈を着てくれればまだ大丈夫なんだけど、そのままの方は、ほんとに意味がわからんくて。困惑に困惑に困惑で。あの衣装だし上手だしなのに顔も動きも別人やし誰やねんやし。そこでほんとうにいないんだなって今更認識した。嫌だったとか良かったとかじゃなくてでもたぶん他の誰かに着られるよりは良かったんだと思う。

夏に好きになった彼はより素敵になってた。歌う時、踊る時、その瞳が、きゅるるんじゃなく、鋭いというかまっすぐこちらを見つめることが増えて。当たり前なんだけど彼は年相応に男の子なんだなとか、色々と思うところがあるんだろうなってのを、今更感じたりした。未来ある彼なのに、同列の中では歌割が少ないのとか、違う列とも混じることができそうな状況とか、あって。若さは武器だと思ってたのに、若いからこそ読めないこともあるなと思った。私は、私の勝手だけど、私の勝手で、せめてあの人やあいつとは同列でいてほしい。随分年下なのは事実だけど、同じ景色とか同じこと共有してきた人達のそばでいてほしいと思った。他の括りも全然アリだと思うし、そうなったらなったで面白いとも思うけれど、今はとりあえずそこにいてほしい。そういうこっちの思いをあれこれ押し付けたくなるくらいにはこの冬、彼を好きになったかなぁ。

私的千秋楽の席は、私が一番好きな席だった。これまでみたいに選んで入ったわけじゃなく、たまたまそうだった。でも、公演中の自分の体温が、全然それまでと違って。あまり言いたくないけどやっぱまだまだ好きなんだなぁと思う。時が流れて、その濃度は変わったとしても、きっともうずっと好きだし、まだやっぱり松竹座で会いたい人ナンバーワン。


私の数少ない友達は、優しいから、相変わらず彼の話を聞いてくれるし、盛り上がってくれることもあるし。けど、同時に確実に時は流れていて、新しい風が吹いていて、友達の担当が前に出てきたり仕事が決まると嬉しいのは嘘じゃない。ほんとうに嬉しい。それはそうならなきゃむしろ困る。
この一年の松竹座を振り返ると、私はやっぱり思っていた以上に、彼に対して使ったお金や時間や気持ちに対してまだまだあれこれ思ってるみたいで。好きすぎてマジだるいけど。新しい発見もあった。相方とかあの括りとかに思ってたより愛着がある私のこと。やっぱ好きな人の大切にしてきた人とか場所とか価値観は、私の中でも大切になってしまってた。うん。

新曲、ほんといい歌だなぁって思ってて。あれが映画館で流れるの楽しみ。やっぱ勢いのある関西Jr.が好きだからさ。置いていかれてるみたいになっちゃって寂しくてヤバイ時もあるけど、でも、ちゃんと好きだなぁってのも思ったから。思ってなきゃ複数回行かないから(笑)

2016年は彼らがもっと素敵な彼らになりますように。