ラング・ド・シャ

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僕がずっと守るから

小瀧くんの初めての座長舞台、MORSEが終わりました。

これまでに小瀧が舞台期間中役に飲み込まれそうになったことがあるのを見たことがあるから、MORSEのストーリーや役柄を知った時は、あいつ大丈夫かな…と勝手に不安になったけど、実際始まって、そして終わって、小瀧はたぶんわりと大丈夫だった。パリピポ期間や稽古期間にそのピークは過ぎたのかなぁと感じた。座長であること、とか、オスカーを演じること、に対するもやもやぐるぐるキリキリそわそわドキドキぐちゃぐちゃボロボロは。

台風nの時は観劇後の度に手紙を書いて、観劇してない時ですら思い出して書きたいことできたら書いて、この演技は素敵だこの演技はちょっとよくわからないこれはこうしたらもっといいんじゃないかこの場面のこの顔が好きだとか、できるだけ具体的に書いた。
けど、今回は手紙はたった二通。初日と千秋楽。内容は演技のことはほとんどなくて、MORSEが小瀧にとってこういうものであってほしい小瀧にこれからこういう人になってほしいみたいな、抽象的なことしか書かなかった。

オスカーは期間中何度か変化した。より良くなったと思うところもあれば、どうしてそうなったかわからないところもあった。だけど、それをあまり小瀧に伝える気にはならなくて。今回は小瀧が発信したものをただ受け入れようと、気づかぬ内に決めてたんだと思う。一度、ただただ小瀧に任せたかった。信頼してたのかもなぁ。
台風nの千秋楽はべつにそれが私にとって一番の演技じゃなかったことを覚えてる。だけど、達成感、安心感、やりきった、終わったんやなぁって顔をした小瀧が、今でも特別に好きな小瀧なのも覚えてる。あれがなければ、こんなにMORSEの小瀧に静かにはいられなかっただろうし、期間中私は平気ではいられなかっただろうと思う。

千秋楽。オスカーがエリに「僕がずっと守るから」と言ったその瞬間、私は思わず視界がぼやけそうになったけど、同時に安心した。ああ、私の中でMORSEはちゃんと終われるんだなぁと感じたから。
オスカーはいじめられっこだし、暴力は嫌いだし、エリからすれば頼りない子供かもしれないような子で。エリのことなんて守れるはずない。けれど彼は本気でエリのことを守りたいと思った。具体的にどうやってとかじゃなく、ただ、エリのことを好きだから、エリを大切にしたいと思ってる、本当に、心から。
守るって言葉は、小瀧が演じたオスカーだからこその言葉に思えた。私はひねくれた人間だから、小瀧のあのなんともいえないあたたかいやわらかい優しさが、時折苦手で受け入れようにも受け入れられなくて目をそらしてしまうことがあるんだけど、あれは彼の魅力なんだろうなぁ。ふと、小瀧が今年のはじめに口にした目標「凜」を思い出した。

MORSEが終わった寂しさや未練はなんかあまり無くて。今はただ、小瀧がMORSEで学んだこと感じたことをグループに持ち帰ることに期待してる。ジャニーズWEST小瀧望に期待してる。
なんやねんって思うこともあるけれど、ゆっくりでも確実に進んでくれる小瀧を私は確かに好きだ。

ありがとう、オスカー。バイバイ。