ラング・ド・シャ

口が悪い。ツイッターはummernow

後ろめたさを噛み砕く

自担に「後ろめたいなぁ」って気持ちを抱いたままでいることはまあまあしんどい。

今私が担当にしている二人は、どちらも逃げ道として選択したようなもんだったから、いわゆる元担にも降り先にも後ろめたいなって気持ちがしばらくあった。今もその後ろめたさが0になったかと聞かれると正直0じゃない。


千賀くんを選んだ2011年。あの時の私は今より子供で、現実を受け入れる勇気が無かった。照史がそこまで背負う必要も追い込まれる必要も無いやんかって切なくて苦しくて逃げた。逃げるくせして、無関係にはなりたくなくてジャニオタをやめることも出来なくて。勝手なんだけど、照史がデビューしたら出戻ろうかなレベルで、とりあえずの選択で千賀くんを選んだ。
千賀くんを選んだ一番の理由はちょうどその時デビューしたばかりでその中で一番顔が好きだなと思ったから。きっかけがクソだから今も担当でいることが超不思議。不思議だけど、千賀くんの担当でいることに対する違和感は気づけばもう無いから、それがもっと不思議。

照史がデビューした時、心底ほっとした。そして、逃げた自分をやっと肯定できた気がした。これで照史担に戻れる……って思った。

戻れないところにいた。千賀くんを自分と切り離すことが難しくなっていた。

正直、担当として応援するようになってから、楽しいことよりも辛いことの方が何倍もあって。降りたい降りる降りてやる詐欺を何度もした。詐欺だけど本気の時だってあった。
でも、そう思う一方でもう一人の私が強く「降りたくない」って叫んでた。その理由は言葉にするには難しいんだけど、わかりやすく言うなら「千賀くんにしか無いもの」を見つけてしまったから。
彼は大人にはならない。ずるいくらい子供のままで、キラキラしてて。自分のやりたいこととアイドルの自分に誇りを持ちすぎてて、マジでプライドエベレスト。ワガママで嘘がつけない。もしかしたらそれは他の人も持っているのかもしれないけれど、千賀くんの温度や質量が私にとっては「ちょうどいいもの」になっていた。

自分にとって千賀がそういう対象になっていることにびっくりしたけど、少し嬉しかった。そう思わせてくれた千賀に対しても、あの時の自分の選択が肯定された気がしたことも、照史が夢を叶えたことも。


今思えばここで、千賀くん限りで終わらせとけよって話だよなぁ(笑)
ここで終わらないのが私のクズさだよね…。

ジャニーズWESTがデビューした頃、千賀くんが置かれてる状況は最悪で。おまけに推し(Jr.だからというのを理由に担当にしなかった人)はついにラスト一年を迎えて。死ぬ気でジャニオタやめたかったんだけど、でも、逃げ道として選んだ千賀くんを降りるとか捨てるほどズルくなれなかったし、推しを送り出さなきゃ後悔するのは目に見えてたから、私は次の逃げ道を探した(クズ)


のぞむを自担にすると友達に告げた時「今更小瀧?!」って驚かれたことを覚えてる。そんな友達にムカつくこともなく、「そうやねんほんま今更」と返した私。
逃げ道としての選択肢がのぞむしかいなかった。デビューした7人の中で照史の次に誰が好きかなって考えたらそうだった。
昔から顔がまず好きだし、ただの美少年じゃなくて笑いに執着する貪欲さも好きだった。高校生の間にデビューできなければ美容師になろうと思っていたところも好きだった。

これ全部、今はもう辞めた推しと同じで。
今だから言えるけどマジで代わりでしかなかった。逃げ道でなんとなく選んだんじゃない、その要素が無かったらたぶん担当になんてしなかった。
代わりだからこそ、嫌いになるのが怖かった。のぞむを嫌いになるってことは、推しを嫌いになるのと同じだって思っていて、のぞむが調子乗ってあららなことをする度に本気でムカついたし、困っていた。のぞむのこと嫌いにならないように必死だった。

のぞむは厳しい。千賀くんのことで辛いことがあったら逃げ道になってくれたけど、推しに感じた寂しさとか悔しさとか切なさは忘れさせてくれない。
のぞむは当たり前のように過去を大切にしてて。高校時代の話をする時や関西ジュニアの話をする時、私がそんなつもりで聞いてなくても連想させるような話し方をあいつはする。何度ムカついたことか!!!
その愛が苦手だった。今も苦手。私は人をあんな風には愛せない。合わないからしんどい。自分とは違う人種に思える。けど、気づいたらそこを好きになっていた。歌や演技やダンスが誰よりも上手なんてことは無い人だけど、誰かを愛するとか想う気持ちはほんとうに誰よりもってくらい大きいなぁって。私はそれが合わないと言いながら、すっかりその温度に甘えていた。
こればかりは、のぞむが持っているものだ。だから、のぞむは私が大好きなあの人の代わり(コピー)になんてなれない。
でも、もう仕方なくで担当になんかしていないよ。こんなに好きになるはずじゃなかったってくらい、好きだって思ってるよ。


逃げ道として選んだ人に対して「あなたじゃなきゃ」と本当に思うまでってそうとうの時間がかかるんだなぁって何度も心折れたけど、千賀くんは少し前、のぞむはほんとつい最近、やっと自担なんだって、ちゃんと受け入れられたから、そのお祝い(?)にこのブログを書きました。
昔私が思い描いていた未来とは全然違うところに今私はいて。未だに後ろめたさは0にはならないけれど、じゃあ不幸かって聞かれると、不幸なんかじゃない。そういう温かい場所には来れたよ。
「好きだ!!!」ってこんなに思わせてくれてありがとう。
これからは、きっかけがサイテーすぎたことなんてどうでもいいかな~(*・∀・*)ってくらいにまで好きになれたらいいな。